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バイクのメンテに必要な基本工具について

バイクのメンテナンスというと、オイル交換やチェーン調整など少し身構えてしまうかもしれない。だが、必要な工具が手元にあるだけで「自分でできること」が増え、作業そのものが楽しくなってくる。最初から完璧を目指す必要はない。まずは基本工具を押さえて、できる範囲のメンテから始めてみよう。

揃えておきたい基本工具

最初に用意したいのは、出番が多くて失敗しにくい道具たちだ。

ドライバー(+・−)はネジの締め緩めの基本になる。ネジ頭のサイズに合わないものを使うとナメやすいので、数本ずつ持っておくと安心だ。
コンビネーションレンチはスパナとメガネが一体で便利だ。よく使うサイズとして8、10、12、14mmあたりは揃えておくと出番が多い。
六角レンチ(ヘキサ)は六角穴付きボルト用で、接触面が大きく少ない力でも締めやすい。狭い場所に便利なボールポイント型もある。
ボルト類をしっかり回したいならソケット類も強い味方になる。六角穴付きボルトに使うヘキサゴンソケットもあるので、車体側のボルト形状に合わせて考えたい。
そして、慣れてきたらぜひ意識したいのがトルクレンチだ。指定トルクで締められるので、締めすぎ・緩すぎを避けやすい。特に重要部位を触るなら心強い。

ほかにも、軽い打撃作業にハンマー、点火プラグ交換にプラグレンチ、つかむ・切るなど多用途なペンチ、サイズ調整できるがボルトを傷めやすい面もあるモンキーレンチなどが基本セットに入ってくる。車種によってはトルクスが必要になることもあるので、愛車のネジ頭形状は一度チェックしておこう。

あると便利な応急処置アイテム

工具とは別に、あると助かるのがタイラップ+ニッパー、バイスプライヤー、カッターナイフ、ビニールテープといった小物だ。普段の整備というより、出先のトラブルで「とりあえず走れる状態にする」場面で効いてくる。車載しておくのもアリだ。
さらに、手を守る作業グローブ、外した部品を置くトレー、油汚れを拭くウェスやロールペーパーも用意しておくと作業が一気に快適になる。

買い方と選び方のコツ

ここで気をつけたいのが規格だ。工具はミリが主流とはいえ、国や車両によってはインチ規格が関わることもある。また国産車は偶数mmが多く、外国車は奇数mmを使う例もあるので、買う前に愛車のボルトサイズを見ておくとムダが減る。
買い方は「必要なものを単品で足す」か「セットで揃える」かの二択になりやすい。単品は費用を抑えやすい一方、抜けが出やすい。セットは取りこぼしが減るが、初期費用や収納がネックになりがちだ。自分の用途に合わせて選ぼう。
そして安価すぎる無銘工具は、精度や耐久性の面でトラブルの原因になることもある。結果的にネジやナットを痛めたり、ケガにつながることもあるので、信頼できるものを少しずつ揃えるのが堅実だ。

保管は「使い方」で決める

保管方法は大きく、車載用工具、工具箱、工具キャビネットに分けて考えられる。日常的な作業なら持ち運べる工具箱が現実的で、オイル交換やバッテリー交換くらいなら十分対応できる。逆に、専門領域まで踏み込むなら工具だけでなく知識も必要になるので、無理せずショップに頼るのが安全だ。
購入先はネットも便利だが、実物を見て用途に合うか確認できる実店舗も強い。工具専門店、バイク用品店、ホームセンターなど、それぞれ強みがあるので、迷ったら相談できる店を選ぶと失敗が減る。

最初は「これだけで足りるのか」と不安になるだろう。だが、基本工具が揃うとメンテのハードルは確実に下がる。できることを一つずつ増やして、愛車と向き合う時間そのものを楽しんでいこう。