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パソコンで作業をするライター
バイクライターになるために

ライターに必要な取材力

事前に情報を収集する

気持ち良く取材するためには、まずできる限りの情報を収集することが大切だ。相手をよく知らないままインタビューするのは、大変失礼な行為にあたる。ネットで検索をして出てくる内容であれば、相手はその質問に答えるのが面倒くさく感じるだろう。その時点で「この人は私のことを調べてないな」と判断し、話をする意欲がそがれるに違いない。

取材相手や企業のWebサイトチェックは必ずやって欲しい。その企業のサービスをはじめ、企業理念・社史・商品紹介とあらゆるコンテンツが掲載されているからだ。取材相手にかんする記事や関連する書籍が発行されている場合は、それも踏まえて目を通しておこう。
情報を収集すると、疑問に思うことや聞きたいことが具体的に見いだせてくる。誰もが聞くような薄っぺらい内容でなく、相手の意表を突いた内容を聞くと、取材相手は驚くと同時に新鮮さを感じるだろう。

質問の内容を練るのも大事

インタビューは、対談形式、インタビュアーが語り手となる一人称形式、第三者視点で描く三人称形式の3つのスタイルに分けられる。このスタイルを決めたうえで、必要な質問内容をまとめよう。
注意したいのが「自分が聞きたい内容に偏らない」こと。ユーザーの目線を常に考えながら質問を作成しないと、独りよがりの自己満足なインタビューで終わってしまう。ユーザーが欲しい情報を伝えるのがライターの仕事だ。
質問のジャンルが散らばっていると話がまとめにくいため、記事の核(コア)の部分となる質問は確実にまとめておきたい。質問内容を取材先へ事前に伝えておけば、当日のインタビューもスムーズに進められるだろう。

アイスブレイクは必ずやっておこう

取材先へ事前に質問内容を共有していたにしても、当日スラスラ話すのは難しいことだ。誰だって緊張するし話が飛ぶことだってある。相手がリラックスして話せるためにも、アイスブレイクはできる限り取り入れたいものだ。アイスブレイクとは、初対面の人同士が会話をする際、相手の緊張をほぐす手法のこと。インタビュー前にさっそく本題に入るのではなく、簡単な自己紹介を行い、場を和ませるのだ。

ちなみに、インタビューではバイク好きな旨を何度も話している。取材相手も同じようにバイク好きなことが多いため、場が一気に盛り上がるのだ。本題に戻すのが惜しいと思うくらい話に花が咲き、インタビューも終始楽しく進められる。このインタビューで意気投合し、ツーリング仲間として会う人も数名いるくらいだ。
ライターとして相手と距離を縮めるのも欠かせない仕事の一つ。せっかくなら相手とのコミュニケーションを楽しんで欲しい。