バイクライターという仕事の経済学
フリーのライターとして働いているとどんな仕事をしているのか、どれくらい稼げるのかなどよく聞かれる。私はバイクライターと名乗っていても、相手からは、バイクのコピーライターやバイクの小説を書く人などと勘違いされることも少なくない。そのたびに私なりにわかりやすくバイクライターについて話すのだが、相手に伝わるのは良くて7割程度である。ここではフリーバイクライターの仕事の実例や報酬などについて説明をする。
バイクライターはどんな仕事?実例をいくつか挙げてみた
世の中にはさまざまな媒体がある。新聞、雑誌、カタログ、ニュースサイト、ブログなどだ。バイクライターは持っているバイクの知識をフルに用いて読者にバイクの楽しさや新発売されたバイク、近年のバイク事情などを紹介する。また、バイクライターといってもその中にさらに細かく分類されている。例えば仮面ライダーのバイクについてだけの記事をライティングしているニッチな方も存在する。基本的にバイクライターは、編集者に指示された体裁で記事をライティングするが、中には個性豊かなキャラクターを活かしたライティングをする人も稀有だが見かける。少し話が脱線したが、バイクライターの仕事の実例としては以下のものが主流である。
- バイクのメンテナンス方法
- 新発売されたバイクのレビュー
- 映画やドラマに出てきたバイクのスペック紹介・買えるお店の情報
- バイクのツーリングレポート(旅記事に近い)
- あると便利なバイク用品の紹介
気になるバイクライターの収入
フリーランスのライター。しかもバイクライターと聞くと報酬をどれくらいもらっているのかイメージしにくいのではないだろうか。実際、私も頻繫に聞かれる質問である。
バイクライターの報酬は、バイク経験とそれぞれのバイクの専門性により違う。文字数にもよるが、記事単発だと1本2万円から5万円。バイク雑誌などを一冊任されると最高で70万程度の収入が得られる。年収にすると、800万円から600万円くらいである。もちろん、これは専門性・ライティング能力の水準を満たして、毎日何本も安定して書き続けられた場合の話だ。
ただ、最初はうまく報酬が高い仕事を取れなくても、仕事の数をこなせばこなすほど収入はあがるので、私が会社員だったころに比べると約2倍収入は増えた。バイクライターとしてより効率よく稼ぐには工夫が必要である。ただ編集者が指示した仕事をこなすだけでなく、自分から提案する必要もある。提案だけでなく、自分から積極的に発信して、アピールするのもフリーランスのバイクライターとして必要である。