フリーで働くなら知っておきたい業務委託契約書
業務委託契約書って何?
フリーランスで働く際には、案件ごとにクライアントと業務委託契約書を交わす必要がある。
業務委託契約書とは、金銭授受を含む取引の際に必要となる契約書で、フリーで働く場合には作業の内容やそれに対する報酬、支払い方や納品方法など、細かい部分が記載されている。
イラスト作成など著作権が関係する案件に関しては、納品した作品の著作権は誰に帰属するのかという点についても業務委託契約書に記載する必要がある。
フリーランスで働く人は、自身で業務委託契約書を準備しておいても良いが、多くの場合にはクライアントとなる企業側で準備してくれる。
案件によっては何十ページというボリュームになってしまうかもしれないが、1ページとか2ページというボリュームも少なくない。
業務委託契約書には、大きく分けて請負契約と委任契約との2種類がある。
フリーランスで働く場合、主に作業した成果物を納品することで報酬を受け取るという請負契約のタイプが一般的だ。
業務委託契約書はどんな内容?
業務委託契約書には主に、仕事の内容そして報酬について細かい情報が記載されている。
クライアントとの間とコミュニケーションが取れており、口頭で説明された内容が文章になっていると考えても良いだろう。
しかし、万が一のトラブル時に関する情報も業務委託契約書には記載されている。
そのため、どんな場合でも必ず目を通しておくことをおすすめする。
業務委託契約書に記載されている仕事内容は、どんな目的で作業を依頼するのかという点を始め、どんな内容の作業をどのぐらいのボリュームで依頼するか、そして納期や納品方法など、細かい点が明記されている。
報酬については単価や依頼案件ごとの報酬金額を始め、かかる経費などについてもどちらがどのように負担するかが明記されている。
また報酬の支払い方についても、業務委託契約書に記載されているだろう。
報酬の支払いはどんな方法でいつ行われるかという点も、業務委託契約書に書かれている。
その他にも、業務委託契約書には瑕疵担保責任や第三者への再委託に関する事、また知的財産についても明記されていることが多い。
トラブルが起こってから初めて業務委託契約書に目を通すのでは遅いので、案件を引き受ける際には必ず目を通しておきたい。
チェックしたいポイントは?
業務委託契約書に記載されている内容は、多くの場合にはテンプレートを使用するため、記載されている内容に大きな違いはない。
しかし案件ごとに報酬の単価や作業内容などは異なるため、契約する際には詳細な部分まできちんと確認した上で署名捺印する必要があるだろう。
もし業務委託契約書に関してより詳細な知識を身に着けるなら、下請法という法律を勉強するのがオススメだ。
下請法では、どんな時に誰が金銭的な責任を負うかという点が細かく法律として規定されている。